【意味を調べてみた】HIPHOP用語の「ブーンバップ」とは何か?

【意味を調べてみた】HIPHOP用語の「ブーンバップ」とは何か?

最近のヒップホップ界隈、トラップミュージックが流行ってるというか、流行りきった感じありますね。それとともに「ブーンバップ」って言葉をよく聞くようになった気がします。さて、ブーンバップとはどういう意味なんでしょうか?

ヒップホップ用語としての「ブーンバップ」の意味を調べてみた

 

ヒップホップ用語「ブーンバップ」とは90年代らしいヒップホップのサンプリングビート

まず答えから言うと、ブーンバップとは90年代ヒップホップに見られる、太いドラムループを主体としたサンプリングビートのこと

▼わかりやすい解答としてはヒップホップ・ライター斎井直史さんのコレ

思えばトラップの盛り上がりに伴い、対義語として使われることが増えた「ブーンバップ」という言葉。90年代のヒップホップの太いドラムでループする、ストレートなヒップホップのビートを意味します。

出典:https://ototoy.jp/feature/2017091102

ほかを調べてもほぼ上記の意味で使われています。

必ずしもブーンバップ=サンプリングビートとは書いてないですが、まあ、90年代らしいビートはだいたいサンプリングですね

 

ブーンバップは、音数が少ないトラップの対義語的に使われてる

ここ数年、トラップがヒップホップ界を席巻しています。もはや流行りすぎて飽きてる人も多いと思いますが、まあとにかくトラップばっかり。

↑トラップといえばこういうシンプルで音数が少なく、独特のスネアや808サウンドが特徴。

かっこいいなって思う曲もあるんですが、全体的には

「似たような曲ばっかやんけ!」

って思ってしまいます。

この感覚って、90年代や00年代初頭のヒップホップを好んで聞いてたであろう、アラサー・アラフォー世代のヒップホップ好きおっさんに多いハズ。笑

もちろん、僕ももその一人ですw

 

で、こういうトラップ的なビートの対義語として「ブーンバップ」っていう、ヒップホップ黄金期のサンプリングミュージックを指してるようですね。

著作権などの関係でメインストリームでのサンプリングミュージックが難しくなってきてるっていう時代背景も

 

太いドラムループとサンプリングと言えばウータンクラン

「太いドラムでループする、ストレートなヒップホップ」という文字を見た瞬間にぱっと浮かんだのはウータンクラン(Wu-Tang Clan)。

あの奇妙でザラツイたサンプリングと太いビート感はいかにも90年代って感じ。

僕は1999年くらいからヒップホップ聞き始めたから、後追いですがWu-Tang Clan大好き。

ウータンクランと言えばやっぱC.R.E.A.Mが代表的。

トラップミュージックとは真逆な、ごちゃごちゃした感じがたまりません。(この感覚がおっさんなのかもw)

 

▼ウータンTシャツはどれもかっこいい!

 

勝手な時系列的まとめ

ヒップホップには時代ごとにカテゴライズする言い方があります。

2000年代ごろは

  • 80年代HIPHOP→オールドスクール
  • 90年代HIPHOP→ニュースクール
  • 00年代HIPHOP→はいはい、エミネムね

という感じではないでしょうか。

その中でニュースクールに該当する部分がブーンバップに置き換わった感じかな、と。2018年にもなって90年代がNEWってなんやねん!ってことですかね?

 

さいごに

HIPHOPってそれぞれの時代で思想的な傾向とか政治・社会情勢ってもんが関わってきます。ファッションも違うし。

2010年代ってミニマリストという言葉もある通り、あんまり持たない、シンプルイズベストって感じが王道になってきてます。

それはHIPHOPにも反映されてて、ビートもシンプルでファッションもシンプル。首元だけジャラジャラであとは無地Tシャツにスキニーパンツ、とか。

ただ、どんなジャンルでも揺り戻しがあります。ユニクロばっかり飽きたわ!みたいな。そういう意味でback to 90’sなファッションが流行ってるんだろうな、と。

 

そしてHIPHOP界でも

「トラップもうええねん!!」

っていう動きなのではないでしょうか?

90年代HIPHOP好きなアラサー以上のほうが人口も多いですし。

 

日本人で90sっぽいブーンバップなビートメイカーで好きなのはdooooさん。よかったら聞いてみてください。

 

(おまけ)オススメHIPHOP映画と本

この映画はまじで最高過ぎる。

 
ヒップホップ系の本はホンマにおもろいから是非読んで欲しい。

 

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